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ご挨拶

CEO / 代表取締役パートナー

長谷部 光泉

“あの人の脳梗塞の症状は、この機器がもっと早く開発されていれば、身体の機能が落ちるのを最小限に食い止めて、もっと早く社会復帰できていたのに…。寝たきりにならなかっただろうに…。”
“あの人の癌の症状は、あの薬がもっと早く開発されていたら、もっと抑えることができて、長生きしながら生活も楽しめただろうに…。”

画期的な医療機器や医薬品の誕生は人の命を救います。命に関わる現場では、現在使える医療機器や医薬品より、たとえ1%でもその性能が上回れば、患者の生命を救ったり、QOL(Quality of Life 生活の質)が向上され、楽しく、長生きできる可能性があります。私たちはその機会を決して逃してはなりません。

しかしながら、例えばコロナ禍の時代が到来し、免疫学においてノーベル賞を取るような我が国においても、ワクチン開発などにみられるように、実際の臨床の現場でこの知見や技術がなかなか早期に患者さんに届いていません。これは日本の医学基礎研究・エンジニアリングのレベルが海外よりも低いからでしょうか?こういった現状の理由は多岐にわたると思われますが、それでも日本の医学基礎研究・エンジニアの実力は、世界でもトップレベルと言われています。基礎研究のレベルでは世界をリードしているのに、実用化となると諸外国に抜かれてしまうという極めて残念な状況です。

理由は様々考えられますが、素晴らしいアイディアがあっても、適切な時期での資金不足やノウハウの欠如で実用化までにたどり着かないというのが現状ではないでしょうか。また、そうなることを見越した研究者が研究論文のみを発表し、実用化開発を途中で諦めてしまうこともあるでしょう。すると、さらに開発が遅れ、「元気になれるはずの患者様だった」「治療できた病だったかもしれない」「助けることができたかもしれない患者様だった」といったケースが新たに生まれてくることは、想像に難くないでしょう。

その原因を、私たちDiamond Medino Capital (DMC)は、真に臨床に必要で、かつ成功の確度が高い知見と技術や真に患者様が求めている薬や医療機器が生まれる可能性を見極め、そこに適切なタイミングで必要な資金投入し、育て上げる環境ができていないからではないかと考えています。これについては日本政府も様々な対策を練り、資金を投じていますが、まだ不十分な面があり、研究者とともにさらなる研究を深め、一緒に起業する起業家へのサポートが必要です。

DMCは、社名にもあるように、このような“Diamond(ダイヤモンド)の原石”を見い出すことのできる臨床医・研究者・金融 / 投資のエキスパートの豊富な経験、目利きとしての力、育て上げるノウハウ、そして実用化に結び付けるためのネットワークを持つ、真のプロフェッショナル集団です。さらに、アドバイザーとして実績のある各界のオーソリティのサポートも持っております。チームは皆、強い縁で強固な信頼関係を持って繋がっていることも私たちの強みです。

DMCチームは、一丸となってそれらの知見を集約し、アカデミアを中心とする志の高い研究者・開発者に手を差し伸べ伴走し、できるだけ多くの技術を実用化まで導きます。そのアカデミアたちは、再び湧き出るアイディアで次なる挑戦に向かうでしょう。それが、社名にもある、我々が目指す“Medino” = “Medical Innovation”の姿です。

基礎研究に携わる医師、理学・工学のエンジニア、金融・投資の専門家、さらに官・学それぞれのスペシャリストが協力しあい、目標を達成し、その成功体験を元に、それぞれが次の夢へと向かって社会へと還元していく…。それが、私たち独自の新しい形のエコシステムなのです。

DMCは、医療での社会貢献を目指すビジネスを通じて、このエコシステムの創造を目指します。このような社会貢献を分かち合える皆さんとの出会いを、いつも楽しみにしております。